掛け布団

私の部屋に泊まった彼。朝清々しい気持ちで目覚めると、彼がいなかった。持ち物はそのままなので、帰っていないということはわかった。が、よく見てみると掛け布団が消えていた。しばらくすると、廊下から彼が掛け布団と共に現れた。

「なあ。昨日、ころのイビキがライオンみたいだったから眠れんかった……」

未だに私のイビキに慣れる気配はありません。

(ころさん 23才 女)