留学先の彼はとてもやさしいのです。私が約束の時間に遅れてもゼッタイ文句を言わないで笑って許してくれるし、いつも家に招いて料理をごちそうしてくれます。この間、朝学校に遅刻しそうで急いで準備していました。音を立てないようにと寝ている彼に気を使っていたのですが、やはり急いでいるので音を立ててしまっていたようです。彼がちょっと目を開けたので、「ゴメンね、寝てていいから」と声をかけると、「いいんだよ、シャッツ（ドイツ語で宝物という意味です（恥）」と。その後数分後、ふと見ると、
両手で耳をふさいで顔を横に小刻みに振る彼。
やっぱりうるさかったのね……。
（やっぱりうるさかったのねさん 22才 女）